働く女性としてお店をもって40年近く。自宅も兼ねている建物も少しずつガタがきて、とうとう1階の店舗部分が雨漏りするようになってしまいました。 ちょうどその頃、訪問営業のチラシが舞い込み、それを見るととてもいいことが書き並べてあったので、さっそく来てもらってリフォームをお願いしました。ところが足場も組んで、かなり大掛かりな工事を行ったにもかかわらず雨漏りが止みません。
「雨漏りするわよ」と、業者へ連絡をしても「そんなはずはありません」という返事が。住んでいる本人が雨漏りすると言っているのに、飛んでくるわけでなし、のらりくらりとした応対のあげくにやっと来てくれて2回目の工事をしましたが、4年程経つと、再び雨漏りが始まったのです。
その会社は5年保証をつけていましたが、もう怖くて私はそこに連絡する気持ちになれませんでした。
ホームページでやっとのことで探しあてた森建築板金工業さん。電話をすると、きびきびした感じの青年が来てくれました。その青年は『12の約束』と書いた紙を名刺代わりに差し出しました。そこには「お客様に必ず喜んでもらえるよう、一生懸命仕事をします」「少ない予算でできる限り長持ちする工事をします」「下請けには一切任せない(自社責任施工)」といった会社としての姿勢が朴訥な表現で述べられていました。前のリフォーム会社の、いかにも「お得ですよ」と言わんばかりのちゃらちゃらした宣伝文句とはちょっと違うな、そう思いこの青年にかけてみようという気になりました。
後日わかったことなのですが、この青年こそが森建築板金工業の4代目・森亮介社長だったのです。
森社長は雨漏りの原因と考えられる箇所を、丁寧に一つ一つ点検していきました。汗だくになるのも埃だらけになるのもお構いなしに、天井裏に入り、屋根に上って確かめ、小型のCCDカメラで撮影した映像を我が家のテレビに接続して、私にもわかるように説明してくれました。その結果、おそろしくズサンなリフォーム工事が行われていたことがわかったのです。
第一に、雨をはじき返さなければならない屋根部分が、吹き付け塗装になっていました。
屋根材を取り替えるべきところを、塗料を上塗りするだけで済まされていたのです。
また、瓦を止めるしっくいが弱ってはげていたのを、前の業者はコーキング材によって止めていましたが、これはかえって雨漏りの原因となることがあるのだそうです。
瓦の裏面につく結露などの水分が、流れ出すことができずに内側に水を溜め込むのだそうで、屋根を支える野地板が腐ることもあるのだとか。
森社長に聞くと、雨の逃げ道をつくってやるのが本来の屋根工事であって、ひたすら雨水を入れないことばかりに気をとられていると、水の逃げ場がなくなり躯体内に水が溜まってしまうとのこと。実際「W様、見てください」と言って、森社長が壁に穴をあけた途端、勢いよく泥水が出てきてびっくりしました。
原因を突きとめ、散水実験もしてくれて、十分納得した私は工事をお願いしました。
組まれた足場を見た時、またショックを受けました。以前のリフォームの時の足場よりも森建築板金工業さんの方が料金が安いにもかかわらず、金属製のしっかりとした足場だったのです。この前は木のぼろぼろの足場だったのに、とまた悔しい思いをしました。
職人さん達もきちんと挨拶をして、近所の人にまでほめられていました。私も鼻が高かったです。前はいつ来ていつ帰ったかもわからないような感じだったのに、雲泥の差です。
おまけに工事が始まる前に、ご近所に小さな鉢植えを配り、終った時には向こう三軒両隣の溝をきれいに掃除しておられました。 仕事が完璧だったのは言うまでもありません。これでやっと何の憂いも無く、枕を高くして眠れます。哀しい思いをさせられた分、こうして大きな喜びも与えられて、結果的にはよかったな、と思います。
私事になりますが、私は九州で作られていた垂水土人形の4代目なんです。同じ4代目同士で余計に森社長とは気が合うのかもしれません(笑)。
ものをつくるということには、必ず損得抜きの部分がないと人を感動させるようなものはできません。感動させてやろうなんて、もってのほかです。
森社長には、その計算抜きの誠意というものがありますね。いまどきの若い者は、なんて人は言いますけど、なかなかどうして。まっすぐなものづくりの魂を持った若者が、日本にはいるんだ、とわかって私はとても嬉しいんです。
ああ、まだまだ私の思いは言い尽くせないわ。屋根のことや雨漏りのことで悩んでいる人がおられたら、みなさんに森さんのことをお勧めしてまわりたい気持ちです。それくらい私は森さんの存在に救われたし、これからも応援したいと思っているんです。
働く女性としてお店をもって40年近く。自宅も兼ねている建物も少しずつガタがきて、とうとう1階の店舗部分が雨漏りするようになってしまいました。 ちょうどその頃、訪問営業のチラシが舞い込み、それを見るととてもいいことが書き並べてあったので、さっそく来てもらってリフォームをお願いしました。ところが足場も組んで、かなり大掛かりな工事を行ったにもかかわらず雨漏りが止みません。
「雨漏りするわよ」と、業者へ連絡をしても「そんなはずはありません」という返事が。住んでいる本人が雨漏りすると言っているのに、飛んでくるわけでなし、のらりくらりとした応対のあげくにやっと来てくれて2回目の工事をしましたが、4年程経つと、再び雨漏りが始まったのです。
その会社は5年保証をつけていましたが、もう怖くて私はそこに連絡する気持ちになれませんでした。
働く女性としてお店をもって40年近く。自宅も兼ねている建物も少しずつガタがきて、とうとう1階の店舗部分が雨漏りするようになってしまいました。 ちょうどその頃、訪問営業のチラシが舞い込み、それを見るととてもいいことが書き並べてあったので、さっそく来てもらってリフォームをお願いしました。ところが足場も組んで、かなり大掛かりな工事を行ったにもかかわらず雨漏りが止みません。
「雨漏りするわよ」と、業者へ連絡をしても「そんなはずはありません」という返事が。住んでいる本人が雨漏りすると言っているのに、飛んでくるわけでなし、のらりくらりとした応対のあげくにやっと来てくれて2回目の工事をしましたが、4年程経つと、再び雨漏りが始まったのです。
その会社は5年保証をつけていましたが、もう怖くて私はそこに連絡する気持ちになれませんでした。
第一に、雨をはじき返さなければならない屋根部分が、吹き付け塗装になっていました。
屋根材を取り替えるべきところを、塗料を上塗りするだけで済まされていたのです。
また、瓦を止めるしっくいが弱ってはげていたのを、前の業者はコーキング材によって止めていましたが、これはかえって雨漏りの原因となることがあるのだそうです。
瓦の裏面につく結露などの水分が、流れ出すことができずに内側に水を溜め込むのだそうで、屋根を支える野地板が腐ることもあるのだとか。 森社長に聞くと、雨の逃げ道をつくってやるのが本来の屋根工事であって、ひたすら雨水を入れないことばかりに気をとられていると、水の逃げ場がなくなり躯体内に水が溜まってしまうとのこと。実際「W様、見てください」と言って、森社長が壁に穴をあけた途端、勢いよく泥水が出てきてびっくりしました。
原因を突きとめ、散水実験もしてくれて、十分納得した私は工事をお願いしました。
組まれた足場を見た時、またショックを受けました。以前のリフォームの時の足場よりも森建築板金工業さんの方が料金が安いにもかかわらず、金属製のしっかりとした足場だったのです。この前は木のぼろぼろの足場だったのに、とまた悔しい思いをしました。
職人さん達もきちんと挨拶をして、近所の人にまでほめられていました。私も鼻が高かったです。前はいつ来ていつ帰ったかもわからないような感じだったのに、雲泥の差です。
おまけに工事が始まる前に、ご近所に小さな鉢植えを配り、終った時には向こう三軒両隣の溝をきれいに掃除しておられました。 仕事が完璧だったのは言うまでもありません。これでやっと何の憂いも無く、枕を高くして眠れます。哀しい思いをさせられた分、こうして大きな喜びも与えられて、結果的にはよかったな、と思います。
私事になりますが、私は九州で作られていた垂水土人形の4代目なんです。同じ4代目同士で余計に森社長とは気が合うのかもしれません(笑)。
ものをつくるということには、必ず損得抜きの部分がないと人を感動させるようなものはできません。感動させてやろうなんて、もってのほかです。
森社長には、その計算抜きの誠意というものがありますね。いまどきの若い者は、なんて人は言いますけど、なかなかどうして。まっすぐなものづくりの魂を持った若者が、日本にはいるんだ、とわかって私はとても嬉しいんです。
ああ、まだまだ私の思いは言い尽くせないわ。屋根のことや雨漏りのことで悩んでいる人がおられたら、みなさんに森さんのことをお勧めしてまわりたい気持ちです。それくらい私は森さんの存在に救われたし、これからも応援したいと思っているんです。