熱中症対策アイデア|
5.熱中症防止体制と緊急時の対応-03

「現場の職人さんを守るための熱中症対策メッセージ&アイデア」にて、みなさまからお寄せいただいたアイデアのなかで、公開のご許可をいただいた約1700件のアイデアを公開いたします。

※医療上の安全が確認されている情報ではございませんので、あくまでも参考にとどめていただけるようお願いいたします。
※お客様にお送りいただいたままの内容で掲載しております。誤字・脱字などが含まれている場合はご容赦ください。

熱中症防止体制と緊急時の対応

毎日,炎天下の屋根の上でのお仕事,お疲れ様です. 屋外での工事で音も少なからず発生するので,施主・近隣の理解が必要ですが,工事時間にサマータイムを導入することはいかがでしょうか.もちろん,職人さんたちのご理解も必要ですが. 奈良市の2018年7/23-7/28,7/30-8/4,8/6-8/11の日曜日を除く3週間の気温と日射量を集計してみました. 通常勤務時間を8-17時だと仮定し,7-16時,6-15時,5-14時,6-12時+16-19時の5パターンで比較しました.平均気温(累積温度)と平均日射量(全日射量)を下記のとおりになりました.m2は平方メートルです. 8-17時:31.7℃(5136.8℃),18.4MJ/m2(330.8MJ/m2) 7-16時:30.9℃(5005.2℃),17.2MJ/m2(309.6MJ/m2) 6-15時:30.0℃(4858.8℃),15.2MJ/m2(272.9MJ/m2) 5-14時:29.1℃(4714.8℃),12.8MJ/m2(230.1MJ/m2) 6-12時+16-19時:30.0℃(4863.4℃),11.0MJ/m2(198.0MJ/m2) 気温では当然ですが5時から14時までの勤務が通常より2.6℃低くなります. 気温だけではなく,体が受ける日射量の蓄積も疲れの原因となりますので,バランスをとると6-12時+16-19時が日射量が少なく,平均気温も通常より1.7℃低くなるので,悪くないかもしれません. 奈良市の日没時間は7/23が19時6分,8/1が18時59分,8/11が18時50分ですので, お盆あたりまでは19時まで屋外で仕事は可能だと思われます. サマータイムは誰でも考えることですが,数値で効果を検証してみました. ひらけい 様
【企画タイトル】 『ノンアルビアタイム』 【イベント内容】 ○目的 :自発的休息の誘発  『自分だけは熱中症にならない』。いかに熱中症が恐ろしいもの・誰でもなりえることを理解しても、日本人によくある「自分は大丈夫」という自信から危機意識から休憩を促すのは難しいと考えた。本施策では、熱中症にならないために仕方なく休もうと思うのではなく、休むうまみを現場の人に感じてもらい自ら休息をとりたいと現場の人に思ってもらうのが目的である。 ○ターゲット :熱中症の怖さを理解しても、『自分だけは熱中症にならない』と思っている人 人をターゲットとした。 ○イベント内容  お昼ご飯終了後、14:00~15:00の間に15分ほど『ビアタイム』を設ける。『ビアタイム』には、ノンアルコールビールの提供を行う。それと共に、体を冷やす・水分をとるなどの熱中症対策を行ってもらう。 [ねらい]  仕事中のビールが飲めるという休憩に楽しみを見出してもらい、自発的に休憩を取るような仕組みつくる。 ○付随企画 [内容] 社会に対する『ノンビアタイム』PR施策 [ねらい]  募集要項を読んで、自分たちの仕事に強い誇りを持っている方たちが多いように感じた。 その人たちが、ビールを休憩中に飲むのは少し気が引けてしまうのではないかと考えた。 その、気持ちを払拭するために社会に対して『ノンビアタイム』が良いことだとアピールし『職人が良い仕事をするための時間』という社会的的地位を確立する必要があると考えた。 [施策] ①会社HPでの『ノンアルビアタイム』導入のPR ⇒会社のHPで大々的に公表することで公式な企業施策だという事を現場の方にアピール ②『ノンアルビアタイム』中のオリジナルバッジ・のぼりの着用・設置 ⇒社会へのアピールに加え、現場の方に堂々と飲んでもらえるような環境を作りたい。 ③飲料会社などの企業に対し協賛の申し出 ⇒新商品「ノンアルビール」に力を注ぐ飲料業界に対し、新しいかかわり方を提示することで協力を得る。その先に社会的な認知度、施策の社会的高感度を上げるような施策を提案してくれるかもしれない。 [商品紹介] ?ノンビール  ・「オールフリー オールタイム(サントリー)」 380ml 150円前後  アルコール0.00%、カロリーゼロ、糖質ゼロ、プリン体ゼロのビールテイスト飲料。もともと缶や小瓶で販売されており、ビール味を楽しめるうえに飲んだあとでもクルマを運転できるということもあり、ドライバーにも人気を博しており、仕事中やスポーツ後でも飲まれている。 ・「ドライゼロスパーク(アサヒ)」 500ml  201円  ペットボトルの高い耐圧性を生かして、缶容器製品に比べ、炭酸の強さを30%引き上げ、刺激感を高めている。同時に甘さをほとんど感じないビールらしい味わいに仕上げ、のどが渇いた時の飲用を意識している。このほか、スポーツ時の飲用なども進めている。   ?熱中症対策 ・「服の上から体を冷やすスプレー 無香料」  作業着の上から体温を下げる冷却剤をかけることができるスプレー ・JPSTAR スポーツタオル  水分をゆっくりと気化させることで、皮膚の表面温度を下げて、やさしい冷感を保ってくれる。 miya 様
「身体の水は逃がさない!ブレイクタイム制度」 水の流れを読む専門家である職人さんたちは、その熱意やこだわりの強さから自分のことは二の次になってしまいがち。 責任感や長年培ってきた感覚を大切にする仕事ではありますが、やはり自己判断では休憩を十分に取らないのではないかと思いました。 そこでご提案するのが「ブレイクタイム制度」。 業務の合間の休憩指示をその日のリーダーが出し、現場の全員がその指示に従うというものです。 【条件・内容】 ・気温30度を超える日に実施 ・11:00~16:00の作業のうち、休憩時間とは別に、1時間につき5分~10分の休憩を設ける ・必ず日陰又は冷房のある場所で水分補給をし、身体をしっかり冷やす ・人数の多い作業の場合はグループをいくつかに分けそれぞれにリーダーを設ける 屋根の水は逃がしても、身体の水分や塩分を逃がしてしまっては仕事に支障が出てしまうもの。どうぞ健康第一で業務に取り掛かってください。 UK 様
現場で働いている上の人達(先輩や上司)が休まないと後輩や若い人達は休めませんよね。率先して上の人達が休憩をとってほしいと思います。アイディアは単純に休憩をとったら手当をだす。 さき 様
私の提案は、直接、熱中症の対策につながるかわかりませんが、少しでも皆さんの助けになればと思っています。 施工主、並びに近隣の住民との関係の再構築を提案します。 まず初めに、施工の時間を6~9時、15~18時などの時間にシフトさせてもらえないかという事を提案します。その際のポイントを下記に示します。 ①現状において、日中の作業における命の危険が現実味を帯びていること。また、その危険が長期にわたるということを、互いに立場を越えて「当事者意識」として共有すること。(当事者という言葉がとても大切です。) ②利益の確保、並びに作業員の健康を保持する形で、作業時間のシフトが可能な施工主に対して、可能な限り割引きを行う。(その際、作業効率の向上に伴う施工の質についても言及する。) そのほか、18~24時などの日没後の作業についても、選択肢の一つとして提案する。(その際、施工主、並びに周辺住民への配慮として、騒音対策や作業現場における明かりの最適化(明るすぎず暗すぎない)などを具体的に提示し、日中の作業との比較を通じて、納得してもらえるようわかりやすく説明する。) 以上のことが、ごくごく些細なことではありますが、人間関係の再構築についての提案です。 また、コンビニ大手3社(セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート)と連携して、熱中症対策におけるインフラとしての活用として、24時間365日、女性や子供、年配の方々、そして屋外での作業を強いられている物流や建築関係の方々を優先的に受け入れる避暑地としての新しいコンビニを、利益を確保できる形で作ることです。詳しい内容については、後日私に余力があれば説明させていただきます。(端的に申し上げると、社会学におけるサードプレイス(三番目の居場所)の具現化になります。) 最後に、「新しい評価」について提案させていただきます。 ①人間関係における、「関係性」を新しい評価として導入する。 例えば、社長と西田さん、大滝さんのグループと、的場さん、新入社員2人のグループとの作業を比較してみてください。明らかに社長のグループのほうが作業効率がいいはずです。このように、一個人の技量に対する評価だけでなく、「関係性」を評価として導入することで、新しいモチベーションが育ちますし、団結力も養われることと思われます。是非、検討してみてください。 ②「印象」の評価から「本質」の評価へ。標準記録の設置を導入する。 例えば、100メートル走を3秒で走る人はいないように、施工における標準記録の設置は可能であると考えます。その際、大事なことは、標準記録の設置もさることながら、安定的、かつ安全に施工を行うことができ、事業主、並びに施工主に対して透明性が高く、客観的に評価できることです。また、標準記録において評価基準を2つ設けることです。一つは時間、もう一つは作業内容です。 例えば、熟練の職人に対しては仕事が早いので、時間で評価する。一方で、新人の職人に対しては、作業内容で評価するということです。ですから、作業が同一の場合、熟練の職人たちは40分で作業が完了したことを評価する。一方で新人の方たちは2時間かけてじっくり作業ができたことを評価するという事が生じます。こうすることで、結果として安定的かつ安全な施工を、継続的に長期にわたって提供することができ、施工における段取りも立てやすくなります。是非、検討してみてください。 最後になりました。皆さんがこれからも健やかに恙なく作業されることを願ってやみません。 joy 様
まず、熱中症対策として水分補給を第一に考えて頂きたいとおもいました。 案として、「水分摂るよう声掛けをしよう」というメッセージ入りのTシャツを作る。 朝礼などでも水分補給を促すよう声掛けをし、仕事中も仕事仲間と顔を合わせたら気づいた時に、「水分を摂るように」と声掛けをする習慣をつけてもらう。 そうする事で、水分を取りやすい環境になると思ったのと、そこからコミュニケーションが生まれ、相手を気遣う素敵な職場に繋がると思いました。 他にも暑さ対策を考えてみました。 1.夏は全身冷感の服装にする 2.腰にポシェットを付け、常に飲料を持つようにする 3.扇風機つき作業服にする 4.熱さまシートを配る などです。 まい 様
「現場愛っす!クールアイデア。」 はじめに このご提案内容は、お客様と現場チームのスタッフの一人一人が共に良い1日を過ごせるようにとの願いから生まれた、限りなくお客様と現場目線に近い物です。 スタッフ一人一人向け ・ヘルメットの下に被れるクールキャップ(水に濡らして手で絞り、頭や首の後ろ部分を冷すタイプ)を複数(汚れによる洗濯時を考慮)支給。 ・空調服(長袖、ヘルメットもカバー可能なフード付き、体感温度が3℃低下の裏面チタンプリント、1日の作業開始~休憩~昼休み~休憩~作業終了までフル稼働出来る大容量バッテリー、専用充電ケーブル。推奨品、nsp空調服。) ・空調服の内側ポケット3ヶ所に、冷凍した保冷剤やペットボトル入りのドリンクを装備し、2時間毎に新しい物に交換して空調服の冷却効率を最大限に保つ。 ・空調服や作業ズボンのポケット等に、熱中症防止キャンディーや塩アメを必ず装備。 ・休憩スペースや作業車輌内にも、熱中症防止キャンディーや塩アメやペットボトル入りの経口補水液を常備して、作業チームのスタッフの熱中症防止だけでなく、お客様宅や現場付近での突発的な熱中症の発生にも対応可能な体制を作る。 ・また、現場とお客様宅付近での熱中症防止体制だけでなく万が一の他の突発的事故にも備えて、休憩スペースまたは作業車輌内にAED(自動体外式除細動器)を常備装備し、作業車輌の車体にAED車載車等の表示をする。 ※AEDの使用については、事前に専門家の講習を受ける事が前提。 H.N 様
今回の応募にあたり、ホームページで写真を拝見しました。 皆さんの弾けるような笑顔に、会社の和気と活気が感じられ、とても楽しい気持ちにさせていただきました。笑顔は人を元気にします。 現在、熱中症対策のグッズは、溢れるほどに世の中にでまわっています。体を冷やすもの。影を作るもの。風を起こすもの。水を出すもの。工夫に工夫を重ね合わせた優れものも少なくありません。 それでも熱中症で亡くなる方の数は年間1000人とも言われています。何故なのでしょうか。私はそこに人の繋がりが欠けていると考えます。 物で豊かな社会ですが、マンパワーが足りません。そこで『元気のリレー電話』を提案します。やり方はこんな風です。 会社から現場のAさんに電話をします。それぞれの場所に分かれて仕事をされている皆さんなので、電話で現場をつないでいきます。会社からの電話を受けたAさんはBさんに電話します。忙しいお仕事の合間なのでほんのひとことふたことでいいのです。 Bさんはまた別の現場のCさんに電話します。CさんはDさんに連絡します。 「昨日より湿気が多いな」 「今日は少し時間がかかりりそうだな」 「今日はまた一番の暑さだなぁ」 「そっちはどう?」 「風がないな」 「調子悪くないか?」 など、他愛ない会話でいいのです。短い言葉のやりとりで電話のバトンを繋ぎます。 仕事仲間とのそんな連携は、こまめにとる水分と同じように心身をリフレッシュしてくれると思います。 私は介護の仕事で夜勤をしています。基本は受け持ちの場所で一人の仕事になりますが、仲間と顔を合わせる一瞬は労働の力になります。大変な夜もたくさんありますが、それを乗り越える力に変わります。 なので、リレー電話は、きっと熱中症対策の大きな柱になると信じます。 普段から一緒にいる仲間の声ですから、いつもと違う感じも伝わります。 『元気がないな』 『いつもよりちょっとイライラしてるな』 『声がいつもより小さいな』そんなことを感じたらさらに一声かけます。 『大丈夫か?』と。 一人で現場にいると休むタイミングを見失います。無理を押して仕事を続けてしまいがちです。けれども仲間と話すことで、休むきっかけになればと思います。 私は物の溢れる中で、そこに人の力を加えて職人さんの体を守りたいと思います。 人の力が基礎にあれば、熱中症対策も頑丈な建築のように成果をあげるものと信じます。 そして、あのホームページで見た素敵な笑顔をみなさん自信の絆で守っていってほしいと思います。 きみまりあ 様

【熱中症対策アイデアの目次】